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使い方に合わせたブーツ選び 5


このコラムの一番最初はここです。

今までは競技用ブーツのご説明でしたが、これからは競技以外の使い方でのブーツの役割をご紹介します。

■ツーリング用
欧米でのオフロードツーリングと日本のそれはシチュエーションが異なるために要求されるスペックも変わってきます。
具体的には時には国境を越えるような長距離の旅と観光地巡り+林道では異なるというわけです。

では日本でのツーリングにはどんなブーツが必要なのでしょうか?

・プロテクション
プロテクションはオフロード走行の比率が低いためにフロントタイヤの巻き上げる小石などから足を守るためと、万一の転倒を考えた最低限のものが装備されていれば良いだけです。

・操作性
操作性は疲労を考えて動きやすい方が良いでしょう。反面足首の可動範囲広くなることで怪我をしやすくなりますのでこのバランスが問題になります。

・ソール
ソールは一般にブロックパターンの物が好まれるようですが、実はそんなに重要視する部分ではありません。多少の差はありますがモトクロス用のフラットソールでも歩行が困難になるほどグリップしないわけではありません。
ステップの上に足を置いている時間が長い事からソール堅さも重要になります。エンデューロブーツの項でもお話ししましたがソールが柔らかすぎると振動が全て足に伝わりますし、ソールのたわみによって甲の筋肉も疲労します。
ですから適度な堅さが重要になります。

・メーカー別のお薦め
ツーリング用オフロードブーツという名目で売られているブーツはほとんどありません。
ほとんどはモトクロス用やエンデューロ用を流用している状態です。

そんな中でもガエルネのED-PROはツーリング用としての要件をほぼ満たしたブーツです。
プロテクションは最小限(レース用とすると少なすぎるくらい)で動きやすくて軽いために長時間の装着でもストレスが少ない理想に近いブーツになっています。
ソールに関しては土踏まず部分が薄いために若干耐久性が低いのですが、しかしこの部分のフレックスが高いことで歩きやすくなっています。

その他には以前ご紹介したTHOR QUADRANT エンデューロブーツも柔らかめなのでお薦めです。
これは本体部分の革が柔らかいために樹脂パーツが付いていても足首の動きがあまり妨げられていないためです。モトクロスブーツとしては軽いために長時間の装着でも疲労は少ないでしょう。

ただ林道ツーリングと言ってもオートバイに乗っている時間を重視する場合と歩いたり観光したりする時間を重視する場合では選ぶブーツも異なります。
前者はモトクロスブーツでも問題ありません。後者は今言ったようなブーツがお薦めになります。

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ブーツはオートバイに乗る際に真っ先に揃えたいアイテムです。
ヘルメットはオンロード用でも使うことが出来ますが、ブーツはロード用の流用が難しいためです。

またレースなどに出る場合は必須アイテムになりますのでそう言う意味ではウェアなどのアパレル品とちょっと違ってレース用部品のような一面も持っています。

ブーツ選びについては今までお話ししたような事を参考にしていただければ結構ですが、実は使う人の乗り方や使い方で微妙に変わってきます。
もしブーツ選びで迷った時はお気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちらまで。
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