2008-05

BANEインナーソールの使用レポート

◆バネ インナーソール レポート
テストフィールド:エンデューロコース(軟質路面と砂利引きのフラットダート、ウッズや石の多いガレたセクションもあり)
使用ブーツ:ガエルネ SG-10(ダボス製フラットソール装着)

◆装着感 
まず最初に装着した際は他のメーカーの物に比べるとアウトサイド側の立ち上がりがきつく感じ、若干の違和感を覚えます。しかし普段使用している革製のライトトレッキングシューズ(ガエルネ TRAPPER)に装着して1日歩いたところ、体温でインナーソールが暖まる頃には違和感は消えていました。その後装着するブーツを変えてもこの違和感は出ません。逆に最初に感じた違和感の割に足に馴染む時間が短いことに驚きました。(※違和感というよりはインナーソールが自己を主張している状態と言った方が良いかも知れません。)  
土踏まずのアーチは程良い堅さでしっかりと保持してくれ、前出のアウトサイド側の立ち上がりも暖まると共に足の形状にぴったりとフィットしてホールド感の向上に一役買っています。 このことからこのインナーソールは少しではありますが馴らし期間を持った方が良いと思います。

◆歩行
一日履いて歩き回ってみました。 
結論から言うと普段であれば足の裏に痛みを生じるほどの距離を歩いたのですが、疲労度が明らかに減少していました。このトレッキングシューズは普段イタリアのインナーソールの専門メーカーがサンプルとして開発したインナーソールを入れています。トレッキング用にヒールの保持力を高めた物ですが、それよりも明らかに保持力が上がっており長時間の装着で疲労の度合いに大きな差が出ます。
 
また少し靴ひもをルーズにした際でも踵の浮き具合が少ないのが分かりました。恐らくくるぶしよりも下の部分がフィットしているためにくるぶし部分が多少ルーズになっても保持力に大きな差が出なかったのだと思われます。ふくらはぎなどに合わせて少し大きめのブーツを選んだ際でもこのインナーソールを使用することでブーツの中で足が遊ばないように保持してくれそうです。そのため怪我の防止や疲労の軽減に役立でしょう。

◆乗車
極力スタンディングで乗車してみました。オフロード走行の基本はステップに立つスタンディングポジションが基本だからです。

最近のオフロードバイクはステップの前後長が広めになっています。これは接地面を広げることで安定感を増すように考えているためです。このインナーソールを装着した第一印象はこのワイドステップに変えたときと同じように安定感が増したように感じました。土踏まず部分でもステップに加重をしている感覚でしっかりと踏み込めます。そのためにコーナーの入り口でイン側のステップを踏み込む動作も自然に行え、マシンの姿勢が不安定になる事が少なくなりました。

インナーソールによって足の裏がブーツのソールに密着している感じがしてステップからの細かな入力(マシンの振動や路面の状況)が良く分かるようになりましたが、大きな入力(ジャンプや予想外のギャップなど)はしっかりと吸収しており、オフロード用のインナーソールとしても充分に機能しています。この細かな入力が分かりやすくなる一例としてリアブレーキのコントロールがしやすくなることが挙げられます。普段結構踏み込まないと分かりづらかったブレーキペダルからの反力が少ない踏み込みでも分かるようになったためにペダルの位置を少し調整したくなるほどでした。

また歩行時に感じたのと同じように長時間スタンディングしていても足の裏の疲労が極端に少なくなっています。前出のインナーソールメーカーが作ったボールポイント(歩行時の踏み込む部分)からヒールに掛けて樹脂で裏打ちしたインナーソールの場合もここまでしっかりとした効果は現れませんでした。インナーソール自体のフレックスだけではなくアーチホールドがしっかりと機能しているお陰だと思います。

フットベット部分の材質による滑りの有無についてはメッシュタイプでも滑りを感じることは皆無です。足にフィットしているために前にずれたりする事はありません。ですからオフロードは運動量も激しいのでメッシュタイプがお薦めです。スエードタイプは肌触りの良さと滑りづらさから多少サイズが合っていないブーツに使用する場合は効果的です。

ここまでテストしてから今までのインナーソールに入れ替えて走ってみました。やはりホールドのしっかり感が薄れ、ステップを踏み込んだ際に足首が左右に逃げる感じがします。当然この状態では土踏まずでステップからの入力を感じる事が出来ません。また路面からの大きな入力を殊更に感じるようになり、疲労の度合いも大きくなったような気がします。(ただしBANEインナーソールの後に装着したので単純に疲労が蓄積していた場合も考えられますので次回はこの逆を試そうと思います。)コーナーの入り口では足首が左右に動きやすい為に一瞬バンクさせやすい気がしましたが、つま先の開き具合が一定ではなくコーナーによって印象が微妙に異なります。これはつま先が開いてしまうと足首や膝の屈伸方向が変わるために起きる現象だと思います。BANEインナーソールの場合はこのようなつま先の開きが少なくフィーリングに変化がありません。
 
あとフィット感が薄くなってシフト操作が甘くなったためにシフトミスが増えてしいました。ただしこれはソックスなどを厚めの物に変えると改善されると思いますので大きな差違ではありません。

◆総論
インナーソールの価格としては確かに高い部類に入りますが、他メーカーの物と比べても保持力などは秀でていると思われます。数回使っただけでもうマストアイテムになってしまいました。ブーツの中で足が遊ばないということは怪我の防止にも繋がりますし多少高くとも長い目で見れば安くて効果の高い商品だと思います。 
あとはもっと使い込んでみて耐久性についても後日ご案内いたします。


インナーソール

ブーツを履く時にどんなインナーソールを使っていますか?

靴がひと型で千差万別の足に合わせる事が不可能な以上、それをサポートするインナーソールの存在は重要です。
しかしよくインナーソール標準添付などと唱っているブーツがありますが、それはあくまでサイズ調整用の物だったりしてオマケ程度の物が多いのでしっかりとした物にリプレイスする事をお奨めします。

インナーソールについてはよくトライアルライダーからステップからの入力が鈍くなるという意見をもらいましたが、それはただ厚さを調整したり多少のクッション性を加える為の物だからです。
しっかりしたインナーソールの場合はブーツのソールと足の密着度を高めてくれるので、逆にステップからの入力がダイレクトに感じられます。
トライアル界はもとより、仮面ライダーのスタントでも有名なライダーがあるインナーソールを使用したらブーツが少し窮屈になったので次回からワンサイズ大きめにすると言ってきました。彼等はインナーソールをあまり好んでいないはずだったのですが、オーダーメイドで作ったところあまりにも具合が良くて手放せなくなったそうです。
ステップからの感覚が掴み易い、というのが理由でした。極限のマシンコントロールを信条とする彼の言葉がインナーソールの重要さを如実に物語っています。
このようにインナーソールはサイズを調整するための付加物ではなくてそれ単体が機能パーツなのです。

またブーツとの密着度も高まるのでブーツ本来のプロテクション能力を充分に発揮してくれます。すなわち、怪我もしづらくなるのです。

しっかりした物はやはりそれなりに高いのですが、それに見合う効果は必ずあります。
特にステップに立って乗る人は是非使ってみて下さい。ステップワークに違いが出ます。
私はブレーキングしながらのステップ荷重で違いが出ました。普段右コーナーでリアブレーキを掛けながらステップを踏み込んで倒し込む時にどちらかが甘くなってしまうのですが、ba2neを使用するとどちらもしっかり踏み込めました。詳しくは後日このブログでご報告します。
bane01.jpg

(画像は今度取り扱うインナーソール‘ba2ne’です。協賛頂いたので今度レポート致します。)

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プロフィール

管理人:MC GEAR
10年あまりブーツの輸入会社に勤務していたノウハウと自身が20年オフバイクに乗ってきた経験を駆使して様々な物をお薦めするショップです。

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